私の我侭を聞いて       その手を離さずに居て


by crystal_cloister
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日溜まりの丘

 


今日は暖かい。

窓辺はとても優しい。



昨日まで居た人が居ない。

部屋は広い。

また 一人だ。



何故私はあの時あの人を

止められなかったんだろう。



止められていたならあの人は

こんなに
あんなに

苦しまずに済んだのに。



紫煙の香が優しい。

腕に残る熱が愛しい。

水膨と共に出てゆく
汚れたものたちが
浄化してくれる気がする。

残った痕は
父が私の幼少期に残した
指の痕と同じで愛しい。

私の右腕は
もう
痕で埋め尽くされていて

けれど
恥ずかしいとは思わない。

醜いとも思わない。



一人で歩けるだろうか。
独りで歩けるだろうか。



今日は暖かい。

とても広い日溜まりの部屋で。


 
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by crystal_cloister | 2011-01-26 11:26 | 徒然