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私の我侭を聞いて       その手を離さずに居て


by crystal_cloister
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翔べない小鳥

 

だから あんなに言ったじゃないか

「お前と彼とは違うから

 気をつけなくてはいけないよ」



孤独に打ちひしがれた憐れな小鳥

太陽に愛されなかった寂しき小鳥

また鳥籠の中へ戻ってしまうのかい



私は太陽と月とを廻る

断罪者にして贖罪者


醜き私の鳥籠で

今度は飼い殺してあげようか


 



 

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恐らく総ては
初めから計算されていたのであろう

見抜くことが出来なかった
其れが 私の過ちであり罪である



歪曲した伝言を届けた者に
責任があるのだと周りは言うが
私が余計な詮索をせず
不必要な深読みをせず
行動を起こさなければ
彼は傷付くことも無かった筈だ

つまり 私の落ち度なのだ



条件は整っていた

①彼が、彼の大切な人も閲覧する公のブログというツールで〈今後関わることがないであろう人〉と記した時点で、僅かなりとも其処に〈表立って縁を切らざるを得なかった私〉が含まれているという可能性があったこと

②次に、①に私が当て嵌まっていた場合、〈誰かに譲そうと思っている〉〈捨てることも焼却することもできない〉品々に、私が身勝手にも送りつけた品物が含まれている可能性が考えられること

③そして、私は、彼の大切な人の大切なものを返却する際に於いて『折角頂戴したものを返却するのは失礼に当たらないだろうか?』と確認してしまっている事実があること


以上から、友人にも相談をしたうえで、彼の大切な人から指定された仲介人に伝言をお願いした。内容は下記の通りである。


『もしも君が今、私が身勝手にも送り付けた品物のせいで困っているのであれば、自由に処分をしてほしい。勿論、今後も使ってもらえるのであれば本望ではあるが、私が君を祝った“心”は届いているであろうから、“実存物質”に然したる意味は無いと思ってくれて構わない。捨ててくれてもいい、誰かに譲渡してもいい。但し、私の経験上〈自分の為に贈られた品物〉を自分以外の誰かに譲る行為は、心苦しさを伴うことがある。捨てる方がずっと気は楽な筈なのだ。然し何らかの理由で捨てることが困難なのであれば、私に返却してもらっても構わない。気兼ねすることはしないでほしい。私が望むのは、君が苦痛なく新しい空を翔べるよう、重荷にならないことだけだ。君が一番負担にならない形、それが一番いいスタイルだ。』


然し、伝わった言葉は
端的、且つ、私の意図したものではなかった

【私が贈った品物について、返せるものは全て返して欲しい】



彼は手が付けられない程に激昂していたという

其れは、
表では絶縁という別れを告げた後であっても
彼が私を信頼していてくれていたにも関わらず
私が彼を裏切る形となったからに他ならないだろう


後悔先に立たず


後で耳にした話だが
彼は、彼の大切な人が指定した人物ではなく
私の近しい人間にアクセスしてくれていたのだという

しかも
私が気遣うことのないように、内密に、と…




届くことの無いことは承知で

私が彼にかけた沢山の迷惑と心配とを
謝罪、御礼申し上げたい



君に出逢えて良かった

『姉貴』と呼んでくれたことを誇りに思う



君が君の望む空を
何時の日か自由に羽ばたけるように

足枷に縛られることなく
君の描いた楽園を築くことが出来るように



私たちが過ごした長き歳月は
物質に囚われることのない
純粋なものであったと
君も思っていてくれていたのなら
私は其れで幸せである

 
by crystal_cloister | 2010-10-13 12:02 | 徒然