私の我侭を聞いて       その手を離さずに居て


by crystal_cloister
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私は人間が嫌いだ②

 


それでも

此の腕の届く限りは

此の眼の届く限りは


微力なりとも助けたいと

願ってしまうものなのだ


 





 


人間は脆く醜い

思考する力を持ったばかりに



傷付け合い
憎しみ合い
不要な勘繰をし
争いに身を窶し

穢れてゆく

美しい灰色へと





然れど

人を傷付けるのも人なら
人を癒すのもまた人なり



それならば

偽善と言われようが
八方美人と言われようが

此の穢れた身を差し出して

腕の届く限り
知識の及ぶ限り

蜘蛛の糸を垂らし続け
アリアドネの糸を持たせ

愛しき脆き薄命の芽に
井の中の蛙とならぬ様
大空も大海も美しいと
見せてあげたいではないか





私は実力行使も問わない

ひっぱたいても
殴り付けても
蹴り倒しても…

先日は
泡を吹くまで首を絞め
私の傷を抉ってやった



それでも
解ってくれたなら
それでいい

私の醜く穢れた
生まれるべくなくして
産み落とされた身体が

僅かでも役に立つのなら





貪るがいい

私ごときが役に立つなら





血塗れの腕で抱き締めよう



君の灰色の翼が生え揃うまで

 
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by crystal_cloister | 2010-10-23 08:53 | 戯言